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F-4C 163rd TFS / Indiana ANG
(F-4C 1979~1986)
「インディアンの土地」と言う意味のインディアナ州。此処の州空軍に1980年頃配備されていたのがF-4Cだった。1970年代ANGでテールレターを入れていた数少ないF-4飛行隊の一つであった。Fort Wayne飛行場をベースにしているが、F-4C時代にはSEAD任務を受け持ち、所有のF-4Cには電子戦能力を一部加えたEF-4Cが配備されていた。アメリカに留学した友人からの写真では、フォート・ウェインは外からも充分撮影可能な基地のようだった。今は、F-16C/Dに更新し、更にA-10Cに更新されている。部隊ニックネームも変わったようで 1999年に撮影したF-16Cの尾翼には”Black Snakes”の文字と電光に巻きついた黒い蛇が書かれていた。
EF-4C-16-MC / 63-7440
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↑ F-4Cが使えたAAMは、AIM-9Eであり、1983年当時としては古いタイプの物。この機体1986年には同飛行隊でヨーロピアン迷彩にお色直しされている。
インディアナ州空軍第122戦術戦闘航空団には、第163戦闘機中隊の他、「HF」のレターを付けた第113戦術戦闘機中隊が、Hulman Fieldに展開していた。
EF-4C-18-MC / 63-7481
EF-4C-17-MC / 63-7452
F-4C-20-MC / 63-7615
F-4C-19-MC / 63-7596
EF-4C-23-MC / 64-0790
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↑ このページの一連の写真は1980年2月であるから、同隊がF-100からF-4Cに機種転換して1年を過ぎた時期である。この後F-4E/F-16Cを経てA-10を運用中であるが、2023年このA-10部隊も早期解散が決まった。
↑コックピット前方、レイドームの付け根あたりに突起しているのがER-142/ALR-53 ホーミングアンテナで、EF-4Cの特徴の一つだそうだ。SEAD任務機と言っても、スタンダードミサイル等の運用能力が無く限定的なワイルドウィーズル機で、本格的なのはF-4Gの登場まで待たねばならない。
第163戦闘機中隊は、1979年から1986年まで8年間F-4Cを使っていた。↑は、1980年2月ルークで訓練する同隊のF-4C
このページをUP後、師匠の渡辺明さんから、一連の写真に電子戦改造されたEF-4Cが大分交じっているようだとのご指摘を頂き、文面一部修正いたしました。EF-4Cは、F-100FやF-105Gが担当していたワイルドウィーズル任務(SEAD)を受け継ぐ形で、F-4Cに電子戦能力を付加してEF-4Cに改造したもので、資料から36機程が存在したようだ。これらの機体は、嘉手納基地の67th TFSやスパンダーレムの52nd TFWのF-4部隊に配備され、その後此処の163rd TFSにも多数配備されたそうである。
↑ 1981年から1987年までインディアナ州空軍第122戦術戦闘航空団に所属した機体で、コロネットクラウンのマーク付。ラダーは、122nd TFWの飛行隊カラーで上から181TFG/188TFG/149TFG。1983年は既にオーバーラル迷彩になっていた。
EF-4C-23-MC / 64-0741
F-4C-19-MC / 64-7564